アニメを見たりアニメの情報を見たり聞いたり読んだりしたら書き足しますが頻度少。もう存在しないアニメスタジオのこととか大々的に扱われることの少ないスタッフのこととかに興味がありますが、そうでないものも普通に感銘を受けたりなんかはするわけです。
2012
巷説百物語(トムス・エンタテイメント/2003)
第1話「小豆洗い」
小豆洗いといえばゲゲゲのあいつに出てくる髭面のアレなんですけども。
それはそれとて小豆洗い。話としてはベタ。原作どうだったかまるで覚えてないけど、まず台詞回しはぜったいこれイジってるよね。端々で嫌に説明的な脚本。
ラスト、一行の掛け合いなんか、あまりに不自然な説明口調・しかも長台詞で、酷いもんです。
脚本は藤岡…あってめえ藤ダリオじゃねえか!構成の上手い山田悠介こと藤ダリオ先生!褒めてますよ。
観ててなんとなーく思い出したのが「モノノ怪」。
ただ、モノノ怪は1カット1カットおかしなことをやってたのに比べると、巷説は、演出そのものはオーソドックス。(1話だから様子見、という所もありそう。2話からいよいよ変だった記憶が)
強いて言えば部屋に案内するシークエンスなんかは、特殊なことをやりつつ手間も省けているし、他の部分も見栄と省力のバランスが良くて、こちらも結構好みです。プログラムピクチャーっぽい仰々しい演出は好き好きでしょう。京極作品の勢いというかケレンを感じる所もあるけど、使い所を絞ったほうが良かったと、個人的には思います。
色彩も特効も、当時としては先進的だったのではと思います。とにかく遠慮会釈のない色使いなので、悪く言えば画面に落ち着きが無いんですけど、
これとか。
観てる方は煙にまかれてしまうので、アニメ独自の作品世界は完璧に構築できてると思います。
美術(レイアウトか)のパースが特殊すぎて、キャラと遊離してるとこがちらほら。
冒頭、子供が殺されるところと、
百介が「がけ~~~ッ」って崖で落ちそうになるところが良かったです。
誰がやってんのかな、ここだけ浮いていました。宮さん自身の原画パートかも。
絵コンテ/演出 殿勝秀樹
作画監督 宮繁之
原画 牟田清司 小山知洋 苫政三 長尾根敏一 飯塚葉子
小原太一郎 月岡英明 三柴直樹 伊東美奈子 藤井あやの
野村美保子 吉田咲子 井上みえ 重国勇二
以下余談。
京極作品の映像化というと、だいたい映像派が手がけてますね。蜷川幸雄に実相寺昭雄に原田眞人に。
京極堂シリーズの映画版は姑獲鳥の夏のほうが好きですね。姑獲鳥の夏の方が、スジが転々としていないので判りやすいというのはありますが、それにしたって魍魎の匣の映画、ありゃあないですよ。ただ、もし実相寺さんで魍魎の匣をやったとしても、やはり上手くはいかなかったと思います。
京極作品は、内容もそうですが、視覚的にも文章で構築されきっているので(文章がページ内を跨がないようになっていたり、短い音を入れて文章のリズム整えたり)、他の小説原作と比べて、映像に置き換えるのが骨だと思われます。スジだけ追っていては、映像化は成功しない。そしてスジを追うにしても、膨大な理屈を2時間に収め切るのは不可能に近い。それでも映像化しなければならないとき、映像には映像の戦い方があるわけですね。
まあこんなこと、他の所で手垢がつくほど語られているので、
わざわざ俺が言うことでもなく。
実際、書いていて、余りにも新味のない浅薄な内容に自分で嫌気が差してきましたよ。
第1話「小豆洗い」
小豆洗いといえばゲゲゲのあいつに出てくる髭面のアレなんですけども。
それはそれとて小豆洗い。話としてはベタ。原作どうだったかまるで覚えてないけど、まず台詞回しはぜったいこれイジってるよね。端々で嫌に説明的な脚本。
ラスト、一行の掛け合いなんか、あまりに不自然な説明口調・しかも長台詞で、酷いもんです。
脚本は藤岡…あってめえ藤ダリオじゃねえか!構成の上手い山田悠介こと藤ダリオ先生!褒めてますよ。
観ててなんとなーく思い出したのが「モノノ怪」。
ただ、モノノ怪は1カット1カットおかしなことをやってたのに比べると、巷説は、演出そのものはオーソドックス。(1話だから様子見、という所もありそう。2話からいよいよ変だった記憶が)
強いて言えば部屋に案内するシークエンスなんかは、特殊なことをやりつつ手間も省けているし、他の部分も見栄と省力のバランスが良くて、こちらも結構好みです。プログラムピクチャーっぽい仰々しい演出は好き好きでしょう。京極作品の勢いというかケレンを感じる所もあるけど、使い所を絞ったほうが良かったと、個人的には思います。
色彩も特効も、当時としては先進的だったのではと思います。とにかく遠慮会釈のない色使いなので、悪く言えば画面に落ち着きが無いんですけど、
これとか。
観てる方は煙にまかれてしまうので、アニメ独自の作品世界は完璧に構築できてると思います。
美術(レイアウトか)のパースが特殊すぎて、キャラと遊離してるとこがちらほら。
冒頭、子供が殺されるところと、
百介が「がけ~~~ッ」って崖で落ちそうになるところが良かったです。
誰がやってんのかな、ここだけ浮いていました。宮さん自身の原画パートかも。
絵コンテ/演出 殿勝秀樹
作画監督 宮繁之
原画 牟田清司 小山知洋 苫政三 長尾根敏一 飯塚葉子
小原太一郎 月岡英明 三柴直樹 伊東美奈子 藤井あやの
野村美保子 吉田咲子 井上みえ 重国勇二
以下余談。
京極作品の映像化というと、だいたい映像派が手がけてますね。蜷川幸雄に実相寺昭雄に原田眞人に。
京極堂シリーズの映画版は姑獲鳥の夏のほうが好きですね。姑獲鳥の夏の方が、スジが転々としていないので判りやすいというのはありますが、それにしたって魍魎の匣の映画、ありゃあないですよ。ただ、もし実相寺さんで魍魎の匣をやったとしても、やはり上手くはいかなかったと思います。
京極作品は、内容もそうですが、視覚的にも文章で構築されきっているので(文章がページ内を跨がないようになっていたり、短い音を入れて文章のリズム整えたり)、他の小説原作と比べて、映像に置き換えるのが骨だと思われます。スジだけ追っていては、映像化は成功しない。そしてスジを追うにしても、膨大な理屈を2時間に収め切るのは不可能に近い。それでも映像化しなければならないとき、映像には映像の戦い方があるわけですね。
まあこんなこと、他の所で手垢がつくほど語られているので、
わざわざ俺が言うことでもなく。
実際、書いていて、余りにも新味のない浅薄な内容に自分で嫌気が差してきましたよ。
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