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アニメを見たりアニメの情報を見たり聞いたり読んだりしたら書き足しますが頻度少。もう存在しないアニメスタジオのこととか大々的に扱われることの少ないスタッフのこととかに興味がありますが、そうでないものも普通に感銘を受けたりなんかはするわけです。

2024

0427
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2014

0915
ツイッターでは軒並み絶賛だった。
確かに、好ましい出来だった。
明らかに平時とは毛色の違う画面構成、いおなの緊張とリンクしたかのように、ゆるやかに張り詰めた空気。見ている側にとっては他愛もないただのデートでも、いおなにとっては一世一代の大事件。微妙な緊張を孕み続けた日常が、うまいこと演出されていた。
(でもなーんか不穏さのほうが常に付き纏ってる気がするのが、山内演出の好きなところ)

ただ、自分が頷いてしまった感想は、アニメ様の「もっと濃い仕事を見たい!」であり、
どっかの便所の壁に書いてあった「演出はいいけど脚本と絵が追いついてない」だった。

いやさ、作監の赤田信人はじめ原画陣は検討していたように思う。山内さん常連の人は西田寛治氏と志田ただし氏くらいしか居なかったが。
ただ、なんだか画面にシマリがないなあと感じられるところがあったのも確かだ。
前半は顕著で、演出に切れ味があっただけに、応えきれていないと感じた。
もっとも動物園のキリンのとこ以降、階段での告白とかフリスビーのあたりから良くなって、アクション周辺ではあまり違和感もなくなっていた。
羽山淳一が『新世界より』の時だかに愚痴っていたように、山内コンテの流れを汲める原画マンが少ないのだろうかと思う。たぶん些細な、カット同士の動きのつながりっつーかが。ほんの些細な違いがあるだけで締まらないのだなあ。

でも何より脚本が薄い。
山内演出で完全にけむにまかれたが、
脚本の内容は要するに、新キャラに告白されてやきもきしてデート行って恋の大事さに気づいて決意しました、イノセント!というだけ。
単純な一本道だけに、脚本家の腕が試されると思うのだが、
大事な後半はぜんぶ、話劇。
セリフでドーンと押し切りまくる。
ほんとに単純な手法だ。
単純に押しきれる内容ならそれでもいいと思うのだが、処理に困ったからセリフで押し切ってるって感じのほうが強かった(ほんと個人的に)。
いおなが好きという感情や「守りたい」という感情について色々考えるところ、必要以上に「好き」「恋」というワードを持ち出しまくっているのがうわ滑っている。
その説明っぷりが、山内演出と絶望的に食い合せが悪い。
言葉を尽くしすぎると、それまでの微妙な緊張感は何だったんだと思ってしまうので、最後まで情感で通してしまってよかったと思う。落差のせいで、かえって大事な主張であるアクションパートが薄っぺらくなってしまった。
……そもそも、新キャラ相手にあそこまでの決意をするというのが作劇上弱い気も
前半、おそらく非常に行間が多い脚本(あえて悪く言えばスカスカ)のお陰で情感を炸裂させる事が出来たのに、アクション中の、工夫に乏しい会話劇の応酬が尖った情感を曇らせてしまった。
あんな演説でいきなり自説ぶち挙げられても、子供の頭にも入らないと思うんだけどな。
(色恋が明らかにテーマのシリーズなので、積み重ねは有るんだろうけど、それでも唐突)


てわけで、なんかもやもや、というのが私の感想。
やっぱ脚本がしっかりしなきゃダメなんだまずは。
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2013

0502
観てきた。池袋HUMAX。橋本昌和監督。コンテは高橋誌村宮脇増井、演出佐々木忍。
本当は新宿ピカデリーで「はじまりのみち」のパネル見たかったけど断念。

感想、風間ママファン必見映画その2だ!(その1は踊れアミーゴ)
浦沢義雄成分には予告の段階から期待はしていなかったけど、本当に浦沢臭は消えていた。冒頭のサラリーマンには代わりが居るいないのあたりに名残はあるか。セリフ回しは完全に整えられてしまっていると思う。
それがダメってんじゃなくて、掛け合いはかなり面白かったので、これで良かったんでないかと思う。
共同脚本はうえのきみこで、橋本監督のアニメスタイルインタビューから察するに、やはりセンテンスは直していそう。
敵キャラクターが良い感じ無意味な所はいいと思う。スシ夫婦仮面のキャストが無駄に豪華だったし、橋本監督おなじみの早見沙織とジェーニャの名前もあったので声優的にも楽しめるのでは。
早見沙織のロシア語が聞けるぜ。


以下感想ネタバレあり。メモ的に箇条書き。
お話は良かった。大層なことをしないでいこう、みたいな。
敵キャラのバックボーンの描き方が丁度良かった。しんのすけ側にそれを押し付けもしなかったとこも。それに絡む演出も、大仰でなくてイケてる。けっこうキーになる部分を無駄に強調したり説明したりしなくて、かといって分かり辛いわけでもなく、整理が上手い。
ラスト、グルメッポーイが悩んだ挙句自分から食べに行くのもイイです。あーゆーのやられると「お前も辛かったんだよな」みたいに思ってしまってつい気持ちが弛くなる。

ギャグとして心に残っているのは川越シェフがA級グルメ機構にとっ捕まってマナー教育されてるところの、「ボクは一流だ! CDだって出してる!」です。CDだって出してる!
マサオが笑いの美味しいところ持って行きまくり。一龍斎さんと真柴さんの実力を感じたなー。
中盤の劇画タッチギャグも久々にやってくれたなって感じで面白かったです。あれ、原画も「劇画クレヨンしんちゃん」の松山正彦さんだったら面白いんだけどそのへんどうなのかしら。末吉さんだったら赤っ恥だよ末吉パートぐらいわかれって感じで。
「あとは野となれ山となれ作戦」とかも過去へのオマージュかしら。
監督が作詞して荒川さんが作曲する挿入歌のパターン好きなので毎年やって貰えると楽しい。でも「宇宙のプリンセス」の自己紹介ミュージカルはかったるかったので、今作は時間配分のバランス感覚が上手だったなーと思う。

総じて橋本監督の演出はソツがない印象。
それって素晴らしいことなのに、何故か今猛烈に本郷監督や増井監督の微妙にズレた何かが恋しい!
なんだ、これは一体なんなんだ!

2013

0406
ものすごく遅ればせながら、「ドラえもん のび太のひみつ道具博物館」を観てきた。
監督はお馴染み寺本さん、絵コンテにハンターハンターで気を吐いていた久場良忠。アクションシーンかな、なんでも館あたりの。ていうかこの人は矢嶋哲生さんとは違う?
演出は、こちらもお馴染みの山岡実さん。
作監の一人に森久司さんがいました。SAMURAI'再放送→のび恐と、作画にハマったのは森さんパートがわかりやすかったから、という理由があるので、森さんの大々的な参加は嬉しい。ほか、原画には、シンエイ長編おなじみの大塚さん末吉さん、「新鉄人兵団」つながりでしょうか、戸部敦夫さん、山口晋さん
ら。関修一さんの名前もあった。それと二原に甲田さん。


サービス満点で、たいへん面白く見られた。
ドラえもんで触れてはならない部分の一つである(そうらしい、と聞いた)
「ひみつ道具の出自」について触れてしまっていたり、ちょいちょい反感を買いかねない部分もあったが、とても見やすいエンターテイメント作品に仕上がっていたと思う。
〆方が巧すぎてもう俺は弱いんだ上手に終わる話に。終わりよければ全てよしというか。
これまでを考えると、水準の高いオリジナル作品が見られた安心感は大きい。ますはそれが収穫では無いだろうか。寺本さんならこの先もイケる。楠葉さんは……OPもアレだったし……。渡辺さんは、多分もう何年かはドラえもんやらないんじゃないか……。
テレビの時の腰さんは好きなんで、もう一回腰監督でもいいかな。



些細なことですが。
前年までのように、大きな舞台を巻き込んだスペクタクルが起きないためか、小さく纏まってしまった印象は否めない。「未来を描いて面白くするのが難しい」という危険性を、巨大な博物館の内部だけで物語を完結させる事で回避したのは賢明な方策だったが、マイナス面にも作用してしまった。

劇中、ペプラー博士の失敗が原因で事故が二度も起きる。
彼が再三の失敗を悔いる場面もあるので、突き抜けて無責任な人物であるという印象は無いのだが(ペプラーメタルの開発も、おそらく資源枯渇を危惧しているからだし)
クルトが博士を庇い「負けたままでいいのか」と叱咤するのは、少し座りが悪かったかも。
起きた問題が真に迫っていただけに、「身内への甘さ」のような物も感じてしまって。
「どんな奴にも、いい所はある」という通奏低音に沿った話運びからすれば、
近しい者だから分かる美点、悪人の不在といった要素には頷けるのだが、
流石にペプラー博士にトラブルの原因を担わせすぎではないだろうか。
せめて、二度目の事故の原因を不慮の事故にしてあげれば、より博士の「諦めなさ」が際立ったんじゃないか。博士の駄目さは弱まってしまうが、バランスは取れると思う。
瑣末な引っ掛かりなので、気にしなくてもいい。今回は全体的に面白かったので、文句つける自信ないし。

それと、ギャグの台詞はかなりコント的というか、「無駄にでけ~」などなど崩した台詞が賑やかしの芸人のようだと感じた。構成作家らしさはギャグに出てくるんだなと。脚本清水東さん。
私は面白かったですが、子どもたちが一番受けてたのは台詞のギャグでなく、「シャーロック・のび太!」とか「スッポン」とか「怪盗ドラックス!」だった。台詞ギャグはお母様がたに受けていた。
笑いの配分もバランス良かったんだなあ。

いやほんとよく出来てました。








2013

0127
※18禁作品を扱った記事です。ご注意を。

http://kusonezumi.ko-me.com/Entry/17/

というわけで米田監督のエロアニメ『主治医の淫謀』後編です。


画面に出たコレが、

こうなる。
掴みはバッチリです。


前編、怪物主治医の忠通(ただみち)の媚薬攻撃とマッサージによって快楽の虜になり、一線を越えてしまった奥さん。
主治医と奥さんが「治療」と称して夜な夜な繰り広げる痴態を、娘さんは、扉の隙間からじっと見ていました。
エロアニメなので当然のことですが、下着姿で自慰しながら見てます。

破廉恥な行為を止めさせようと、主治医の病院へ(敵地!)乗り込む娘でしたが、覗き見オナニーバレてたり何の脈絡もなくレズビアンバラされたり「同性愛とか歪んでる~」とバカにされたりボロクソ。そんな彼女もズベ公のほうの田井中・徳山トク子の治療を受けてまあなんというか堕ちます。
で、奥さんも、一通りソツなくされます。その辺は見てください。
後編最大の見所怒涛のラスト五分にあります。


一向に体調が回復せず、落ち込む旦那。
そんな旦那に主治医は、調教と家の乗っ取り(そういえば書き忘れていましたが主治医の目的は家の財産です)への最後の仕上げに、奥さん&娘の痴態を見せつけるのです。
責めに乱れる母子を見る旦那、柱に縛り付けられ涙を流しながらもその光景から目を離さずにはおられない旦那!

そして!



鼻血!
そのままぶっ倒れる旦那!
娘が一言!

・・・・・・死んだ

死んだそうです。
いやまぁ面白いのでいいんですけども。
この後奥さんが「きゃー!」と悲しい叫びを上げますが、つい何十秒か前の事を考えるとまあ別になんとも。

その後は旦那の遺影画像とともに、主治医が薬物投与の殺人罪で逮捕されたという出来事がナレーションで処理されます。エロが済んだら退場という見上げたサービス精神です。
そんな主治医の逮捕を受けて奥さんは述懐します。
よくよく考えれば、あの男も操られていたに過ぎなかった・・・・・・
よくよく考えれば確かにえっ?そう?
俺も誰が操っていたのかよくよく考えたんですが少ない登場人物の二人が死んだり捕まったので答えは明白でした。
えー奥さんは旦那の後釜で社長に就任、娘とペアの肉体営業で業績をバク上げ。
私達、今とても充実しているの
と奥さんがいきなり俺たちに話しかけてきます
二人は会長室で、営業成果の報告をします。
大手ゼネコンの社長を体で落としました
某政党の政治家との密約を取り付けました
わぁすげーバカっぽくていいですねこの台詞。
その報告を受けている社長とは勿論こいつだ。



というわけでまぁ皆だいたい幸せになってお終いです。いやあ全てが馬鹿らしくなってきますね。明日からも元気に生きて行けます。
前に書いた「義母散華」もそうですが、米田アニメ、毎回お話がズタボロの茶番になってから終わるのが愛おしいです。狙ってやってますね。

旦那の鼻血死やラストの異様な虚脱感は映像で見てこその味わいなので、
ぜひ御覧ください。
タイトルが出るカットは怒りなのか笑いなのか脱力なのか分からない名状しがたい感情を味わうことができます。
米田エロアニメ大好き。



「主治医の淫謀」後編スタッフリスト(演出・作画のみ)
監督・絵コンテ 米田光宏
キャラクターデザイン アルミ伯爵
アニメーションキャラクターデザイン 豆はじめ 吉田蛾一郎 

原画 山あつし 矢口真理男 PTCマジック
   豆はじめ 豆 次郎 豆 三郎 豆 満子
   豆マメ蔵 豆マメ助 豆マメ夫 豆 小豆
   豆 大豆 豆 柴犬 豆 魚雷 神宮寺豊和

豆軍団。
アルミ伯爵は、電気グルーブのコレ由来でしょうか。デジタルコミック 『前髪タラちゃん』 (作:アルミ伯爵)。
オシ礼太・アルペジ夫なんて名前も過去にありましたし、
米田作品のまわりには電気グルーブファンがいるっぽいです。

2013

0125
※18禁作品を扱った記事です。ご注意を。

2017/8/3追記
昔の文章が臭すぎるので書き直しました。



はい、そんなわけで、米田さんのエロアニメ再び。
2017年現在アイカツで気を吐いておられる米田さんですがスチャラカエロアニメ監督という側面も記憶しておきたいですね。ぜひどうぞ。




主治医の淫謀(2011年/バニラ)

【あらすじ】病気がちな旦那が使い物にならなくて欲求不満!てなもんで自慰にふける毎日だったのが旦那の主治医のエロマッサージによって陥落!あとなんか娘も堕ちた!
というハッピーなアニメです。

登場人物は奥さん、娘、旦那、主治医、看護婦のトク子さんとシンプルです。
このうちキャラが妙に濃いのが医者グループ。
主治医のキャラデザのモンスター感がイカしてます。

歯並びが悪いどころではない

それから、変態レズビアン看護婦の徳山トク子さんがこちら。

あれ放課後ティータイムの……
あと、こんな感じの眉毛ってアニメだとなかなか見なくて新鮮ですよね。名前もうちょっとキチンとつけてあげて。

前編は全体的に作画が整っていて、エロシーンなんかもそれなりに見られます。

本編で特筆すべき所は何と言っても


旦那の部屋が広すぎるというところでしょうか。ギャグなのかマジなのか判断に困る。畳以外何もないぞ。動くのもやっとの病人をこんなとこに……。

前編のお話は、奥さんが精神的に追い込まれていく所を、けっこう丁寧に描写しています。過程に重きを置いていった感じですね。BGカットや同ポジションの上手い使い方は健在。媚薬自慰だのトク子くんのエロマッサージだのの快楽をしつこく描いていきます。冒頭、自慰という現実と旦那のイメージが交錯して、まるで全裸で旦那に抱かれているように錯覚する奥さんの描写が工夫を感じて面白かったです。
そして、いざ主治医との行為、という所からは流れるようにフェードイン・フェードアウトで繋いでく。陥落まで20分間、説得と愛撫の描写でひっぱってひっぱって、いざ落ちてからは畳み掛けてきます。
理性の防壁は強いものだけど、快楽の虜になったら堕ちるのはあっという間。そんな奥さんの姿を、1話全体の緩急で表現しているんでしょうか、こーゆーとこは結構すなおにウメーなーと思ったり。

とまあせっかく感動したのに、局部出入りの描写の面白っぷりでプラマイゼロに。
画像貼るに忍びないので文章にすると、カメラは膣内。一部で有名な「田上のチンコ」が奥から手前にせり出してくる感じです。音は「ギョーン!ギョーン!」です。笑わせに来てんのか?
断面図とは違う、映像ならではのアプローチです一応。あふれるイマジネーションです。溢れすぎてあらぬ境地に来ました。

あふれるといえば、(このくらいならいいだろう)

指が陰部に出入りしてる表現なんですが、この白いのはおそらく波及している快楽のエフェクト化で、指が出入りする度に、この白いのも放射状に広がっていきます。
指の動きなんかも、添え物の親指まできっちり筋肉の連鎖を感じさせる動きをしていて、この表現は好きなんですが。ただまあ如何せん実用には乏しいんかなあと。


さて、後半では娘さんも主治医の毒牙にかかります。

ああ、悲劇を感じるイメージ映像。いったいこの親子にどんな不幸が待っているのか!?
この絵つくったの忘れたんじゃないかと思うような劇的な展開が後編で待っているとは思いもしなかった。

前後編にするほどの記事かよと自分でも思いますが
後編はコチラ




「主治医の淫謀」前編 スタッフリスト(演出・作画のみ)
監督・絵コンテ 米田光宏
アニメーションキャラクターデザイン 豆はじめ 吉田蛾一郎
原画 繁澤敬一 古川敏幸 今野宏明 高野裕文
   岡崎信浩 丸岡功治 岡本秀康
   豆はじめ 豆 次郎 豆 三郎 豆 満子
   豆マメ蔵 豆マメ助 豆マメ夫 豆 小豆
   豆 大豆 豆 柴犬 豆 魚雷
 神宮寺豊和

謎の豆一族。
もし参加アニメーターが示し合わせて豆一族にしたのなら、なんて不気味で無意味な団結力。
にしても神宮寺豊和さんが不憫です。
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